キャリコン試験突破の秘訣:『カウンセラー主導面談』にならない!

こんにちは、キャリアグリーンの田嶋です。
 今日は私が受験生のときに大変お世話になったホルダーの高木さんが、キャリアグリーン宛てに寄稿を書いてくださいましたー!!

 実は高木さん、今年の2月末にも(国キャリ14回生向け)寄稿してくださり、今回も熱い内容を書いて下さいました!

 その内容は受験生だけでなく私たち有資格者にとっても勉強になるので、是非皆さん読んでくださいね!

 高木さんは、穏やかな物言いだけど適切なアドバイスを耳に届く言葉を選択されるホルダーさんで、私と相方の杉山も大変尊敬しているお方です。

 そんな高木さんが受験生の方のために2本書いてくださいまして、まずは「カウンセラー主導面談」にならない秘訣について書いてくださいました!

 では早速どうぞ〜!

問題解決型カウンセリングとは?

第一声を正しく問い返すと、クライアントさんは、「そうなんです、それで困っているんです」「はい、それでどうしていいかわからなくなってしまって」などと答えます。

この短い返答の中に、クライアントさんの気持ちが入っています。

まず、「そうなんです」「はい」という言葉。これは何かというと、
「カウンセラーさん、あなたは私の言ったことをしっかり理解してくれました。ありがとう。」という軽い感謝の言葉です。

当然ラポールは進みます。
しっかりした問い返しをしただけで、クライアントさんは、まずカウンセラーに感謝するのです。

何故でしょうか。
それは、いかに普通の生活で、人々が他人の話をしっかり聞いていないかにほかならないかと思います。

もっと言うと、いかに自分の話しかしていない人が多いかです。

ここの自覚が乏しい人は「問題解決型カウンセリング」「カウンセラー主導型カウンセリング」に陥ります。

そういう人は、他人から相談を受けても、自分の話になります。
相手の話が始まるや否や、それと似た経験を自分の経験の中から引っ張り出そうとします。

話をうわの空で聞いて、自分の似たような経験を思い出したらうれしくなって、相談者の話が終わるどころか、話が終わる前に「なるほど、つまりこういうことだな」と返すことになります。

その人は、そこからは自分の経験を話し、その中から「こういうことが自分を救った」「だから、あなたも同じことをやってみれば私みたいに救われる」となります。

おわかりかと思いますが、これは、すべてカウンセラーの土俵の上で話が進んでいます
しかも、意識していない人が大変多いですが、これはクライアントに対しての回答というより、自慢です。無意識に自慢が入ります。説教みたいになります。

そういう人は、クライエントの気持ちを聞かず、まず、事実関係や出来事を細かく聞くことが多いです。
なぜかというと、気持ちを聞くより事実関係や出来事を聞いたほうが、類似の経験を思い出しやすいからです。
気持ちより物事のほうが早く理解できやすいからです。

しかし「早く」ということばの主語は誰でしょうか?それはカウンセラーです。そして先に記した自慢の「自」、これもカウンセラー本人です。

ビジネスに携っている人にこのタイプが多いようです。
ビジネスと違って、カウンセリングではスピードはそれほど尊ばれません。

また、評価を社会にアピールする場でもありません。クライエントさんも社会の一部です。
自己アピールは場違いかと思います

クライエントは、カウンセラーに物事の説明にしに来ているわけではありません、まず、気持ちを聞いてほしくて来談するのです。

これが、世に言う「問題解決型面談」「カウンセラー主導面談」というものかと思います。

このタイプの人にひと言。

相手に起こった出来事がわかることと、相手の気持ちがわかることは、あなたが思うよりずいぶん異なることです。

出来事→気持ちの順番では、なかなかクライエントさんの内心に迫れません。

不得意かもしれませんが、ぜひ、来談時の第一声でクライエントさんが話してくれた、感情を示す動詞が示す「気持ち」をクライエントさんが掘り下げる手伝いをするという姿勢でカウンセリングに臨んでください。

気持ちを聞いていれば出来事は自然についてきます。気持ちに紐づかない出来事は、むしろ邪魔だと思って進めてください。

おわりに

 はい、またまた田嶋です。いかがだったでしょうか。

受験生だけでなく、私たちも気を付けたい内容でしたよね!
気になるもう1本も近々お届けしますので、お楽しみに!

国キャリ15回の受験が近づいてきて、私たちも緊張してきましたぁ(笑)
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ではでは、またお会いしましょう!